前回の編笠山~権現岳・権現小屋までに引き続き、八ヶ岳登山2日目、権現小屋からキレット小屋を経由して赤岳・赤岳展望荘を目指します。
写真は、権現小屋前から見た景色です。
権現小屋~権現岳~キレット小屋
夜はかなり雨が降っていたのですが、朝は晴れていました!ひとまず安心。
【山小屋泊 八ヶ岳登山】権現小屋と赤岳展望荘のそれぞれの良さと注意点
権現小屋・権現岳からの朝の景色
権現小屋前の朝の景色です。神秘的。
この日目指す赤岳です。
朝ご飯の前に靴を履いて、ちょっと権現岳山頂へ。
本当に小屋からは、5~10分ほど。小屋から少し上がると、権現岳山頂と富士山が見えました。きれい。
最近の暑さのせいか、朝は思っていたほど寒くなかったので驚きました。
Tシャツに1枚羽織っていれば、大丈夫な感じ。
権現岳の山頂は、ひとり立てるか立てないかくらいの岩の上です。
看板も置いてある状態。
権現岳よりキレット
朝ご飯を終えて、準備を整えたら出発です。
この日の出発も6時30分。天気が崩れるのを見越して、もっと早く出ている人もいました。
小屋から少し権現岳山頂に向かって登ると、赤岳への分岐があります。
このタイミングの権現岳と富士山はさっきとはまた違う、パキッとした印象。
天気が良くなったので、今日歩く先の山がばっちり見えました。
一番手前が旭岳、奥の一番右が赤岳、そこから左に(見えづらいですが)中岳・阿弥陀岳です。
権現岳から赤岳へのルートは、間にある深く落ち込んだキレットを通過しなくてはいけません。
キレットとは稜線の一部が急激に切れ落ちている部分を指し、漢字では「切戸」と書くのだそうです。
ゲンジー梯子
出発してほどなく、少し鎖場があります。
その後は、なが~い梯子を降ります。これが、キレットのはじまりのようです。
これが、長いんです。
高い所が苦手気味なayuさん(夫)は、すーごいゆっくり降りてきました……足をかけるところが、他のはしごと違って丸いので、結構滑るんです。
ゆっくりと降りましょう。
梯子を降りたら狭い稜線を歩き、鎖場を超えて旭岳の頂上付近を通過します。
旭岳を過ぎると、コマクサがたくさん生えているツルネ。
この時は、少し枯れ気味でしたが、本当にたくさん。
携帯だと写せませんでしたが、葉の部分に朝露が付いてキラキラ光るのは、きれいでした。
ツルネは「連嶺(れんれい)」のことで、読んで字のごとく、いくつも連なっている峰の意味だそうです。
ツルネはこんな感じです。
このあたりから、またもや雲が……
ツルネの先、大きめの岩場を急激にくだるあたりから、谷に向かって降りていくのがわかります。
岩場の後は、木が生い茂った中を急激に降りていきます。結構きついくだりです。
キレット小屋~赤岳~赤岳展望荘
谷底にあるのが、キレット小屋。到着は8時20分ごろです。
目安の時間より、少しかかりました。
こちらで少し、休憩です。赤岳の方を見上げても雲で何も見えません……
キレット小屋を出発
キレット小屋を8時40分ごろ出発です。
木の間を登っていくと、ゴツゴツ、ガラガラした岩場になってきます。
だんだん、岩ばかりになってきます。
梯子と鎖で登っていきます。
岩場のルンゼ(岩壁に水の浸食作用でできた急なけわしい溝)が後半で一番きつい所。
岩に印があり、ほとんど迷うことなく登れました。
私と母は岩場・鎖場は好きなのですが、ayuさんは下側を見ないように登っていたそうです…
このあたりでは、なかなかカメラを出す余裕はなく…
赤岳山頂はあまり広くないのでその手前、ひらけた稜線上で一旦休憩です。
コーヒーを飲んで一息つきます。
赤岳山頂の方を見上げますが、雲の中…
再度出発して、ようやく山頂が見えてきました。途中人が登っているのが見えます。
奥に見えるのは赤岳頂上山荘です。
赤岳頂上到着
最後はぐっと上って、頂上に到着です。11時40分です。
頂上は完全に霧の中……雲の切れ目からたまに少し下が見える、くらいでしょうか。
山頂には神社があり、非常に面積は小さく、この時期は特に次から次へと人が上がってくるので、そんなに長居はできない感じがします。
お昼ご飯は少し降りたところにある、赤岳頂上山荘前の広い所で食べることにしました。
この日のお昼はモンベルで買った五目御飯とガパオ。
五目御飯は画像がなかったのですが、ガパオがこれです。
おいしいと聞いていて、ずっと気になっていたので、今回初めて食べてみました。
お湯を入れて3分でできるのに、すごくおいしかったです。
カップめんのように、スープを飲み切らなきゃ!っていうのもないですし、満足感もあったのでおすすめです。
ちょっとお値段が高いですけどね。(390円)
赤岳展望荘へ
お昼ご飯を食べて、休憩したら赤岳展望荘へ向かいます。
展望荘はここから30分。
石がいっぱいの下り道。結構神経使いますね。疲れているとなおさらです。
途中雲の切れ目から、中岳と阿弥陀岳が見えました。
手前の緑色の山が中岳、奥の高い山が阿弥陀岳です。
30分ほどで赤岳展望荘に到着です。時刻は14時少し前でした。
この日のお天気もギリギリもってくれました。
到着後、お風呂(あるんです!標高2,700mの小屋に)に入って生ビール(これもあるんです)を飲んでいる時に、雨が降り出しました。
16時近かったと思いますが、夕方はやはり……ということですね。
次は1泊目と2泊目の山小屋がそれぞれ、いい意味でかなり対照的だったのでご紹介しようと思います。
【山小屋泊 八ヶ岳登山】権現小屋と赤岳展望荘のそれぞれの良さと注意点
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