「移住」を考えだして移住候補地を選ぶ時に、よく考えるべきだと思うことが2つあります。
それは……
①「移住をしてどんな暮らしがしたいのか」「何の優先度が高くて移住するのか」という目的を明確にしておくこと
②「自分の今までの暮らしから、どの位の人口のまちを選ぶのか」ということ
今回は、②の「自分の今までの暮らしから、どの位の人口のまちを選ぶのか」について重点的に書きます。
最初の移住先を地方都市にしたわけ
私たちが今の松本市に移住することを決める前に、候補地に挙げていたのは、長野市・松本市・上田市・安曇野市の人口10万人位以上の地方都市です。
いわゆる、「田舎暮らし」に興味がなかったわけではないんですが、あえて街から離れた田舎は最初から選びませんでした。
それはなぜか。
都心部にしか住んだことがなかった
私たち夫婦は2人とも、生まれてから都心部にしか住んだことがなく、いわゆる生活に便利な場所・環境にしか住んだことがなかったんです。
それから、ご近所さんの顔と名前が一致するような場所や下町のような近所付き合いが濃厚な環境にも、住んだことがありません。
ですから、自分たちが「田舎暮らし」をしている姿を想像しづらかったんです。
いちばんの心配事は、ご近所づきあい
買い物のしやすさや、自然との付き合い、生活の便利さは慣れてくるかもしれませんが、一番心配なのは……
ご近所さんとの付き合いなどが、どんな距離感なのか、それがどうもリアルとしてつかめないことです。
地区でのお掃除とか、消防団の話、町内会の集まりや飲み会、それから朝早くからご近所さんが会いに来たり、家にいるかいないか、みんな知っていたりなど……
話には聞いているのですが、それが自分達にできるのか、慣れるものなのか?
ご近所さんとの距離が近い暮らしが、自分たちに合うのか?
それが、現段階では判断できなかったんです。
だからあえて「田舎暮らし」は選びませんでした。
私たちの移住の最重要目的は「住職遊の近さ」です。
それならまずは「地方都市でも叶えられる」ということで、候補地を地方都市の中でも市街地に絞って探しました。
※合併によって、松本市といっても山間部の地区もかなりあります。
さらに田舎暮らしをしたいかは、ゆっくり見極める
今も、より自然に近い所で暮らしたい、という思いはあります。
ですから、田舎で暮らす同年代の方や移住者の方に会ったら、ぜひ直接お話を聞いてみたいと思っています。
「いつか田舎に暮らす可能性」は頭の片隅に置きつつ、自分たちが暮らしたい場所に出会ったり、人とのご縁に恵まれたなら、本腰を入れて考えようと思っています。
そして、これは推測ですが田舎と言われている場所には何度も何度も通って、住んでいる方と顔がわかる関係にならないと、
自分たちが住むことが出来るのか、判断ができないのだろうと考えています。
田舎暮らしが初めてであれば、最初はある程度人口がある場所を選ぶべき
私たちのように、田舎暮らしをしたことがない・ご近所付き合いが濃密な環境にいたことがない方であれば、最初は地方都市をはじめ、ある程度街中を選ぶことをおすすめします。
「こんなはずじゃなかった」と思わないためにも、
自分の優先度の高い移住の理由はなんなのか、その場所は自分たちの暮らしのスタイルと、合っているのかをしっかり考えましょう。
1回の移住ですべてを決めてしまう必要はないと思います。
いろんなことに言えることだと思いますが、少しづつ、自分たちの理想に近づいて行けばいいんですよね。
移住をお考えの方のお役に立てれば、幸いです。
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